アスパラ農家でのお仕事|佐賀|2
佐賀では、「森のアスパラ」というアスパラ農家さんのところで、ほとんど毎日アスパラの収穫や梱包をしていました。
ビニールハウスがずらーーーっと並んでいます。それぞれのハウスによって、土壌や入れる肥料を変えてそれぞれの育ち方やクオリティ、生産量を研究し続けています。〇〇農家というように一つのものだけを育てる単一栽培を経験するのは初めてでした。
実際に森のアスパラさんで単一栽培をしてみて感じたのは、その作物に集中できるので、徹底的にこだわることができるということです。
アスパラが生えている土壌では、よくきのこを見かけました。豊富な菌がないと生えてくることができないと言われているきのこを頻繁に目にすることができる土壌で育つアスパラはみずみずしくて香りもよく、味も濃いのが特徴的でした。
この写真は、収穫するときにとった、切ってすぐのアスパラの切り口の写真です。切ったらすぐに水分がじゅわあ、と出てきて、このアスパラのみずみずしさが伝わってきます。
これはアスパラを収穫するハサミです。真っ直ぐに伸びている針金みたいなのを、アスパラを収穫する時の長さの目安にします。ピンクの四角いビニールのチューブみたいなのが、それぞれ刃の上に付いていて、アスパラを切ったらそのまま挟まるので片手で収穫することができます。
毎日このハサミでアスパラを収穫しました。下の写真みたいに土からそのままアスパラが生えてくるので、目安とする長さがあるアスパラを見つける度に屈んでひとつひとつ収穫します。実はこの森のアスパラさんは、自動収穫機を取り入れたこともあるみたいですが、人が収穫するレベルには至らなかったみたい。
正直、アスパラの収穫はすごく大変で体を使います。アスパラを含めた普段私たちが毎日口にする野菜を作るのは、決して楽な過程ではないく、様々な人が様々な形で関わっていることを改めて感じました。(大学の倫理の授業で教科書だった「君たちはどう生きるか」に、もっと深掘りしたことが書かれていたのを思い出しました。)
収穫したアスパラはアスパラ選別機にかけます。長さを統一し、重さでサイズ分けし、梱包していきます。実際に梱包作業をしてみると、梱包材にも梱包にも徹底的にこだわられていることが分かり、森のアスパラのブランド力を感じました。
私は農業の経験もあまりなく、慣れない作業も少なくありませんでした。その分、小さな「これ面白いかも」が積み重なりました。例えば、ビニールハウスによって育て方や土壌を作る素材を少しずつ変えているから、収穫するときに、それぞれのビニールハウスで素人の私でも分かるような違いがあること。アスパラを梱包するときはキッチンペーパーに水を含ませて穂を上にして出荷することで、より収穫したときに近い状態でお届けすること。
単一栽培だからこその強みを最大限に出して、アスパラのブランドとして知名度を保たれていて、こだわり続ける姿勢にリスペクトしてしまいます。
以上、ヒナのアスパラブログでした〜〜!
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