20歳の旅人に聞く、自分のペースで環境問題と向き合うTIPS|高橋あすかさん
Hina likes herself.の記念すべきインタビュー第1弾は、旅暮らしの大学生、高橋あすかさんにお話を聞きました〜!
あすかさんとは、徳島の畑で出会いました。
あすかさんには芯のような強いものを持ち合わせながら柔らかい雰囲気を感じました。
高校卒業後、国内外を旅をすることを決め、環境により優しい生活のヒントを探す彼女にいろんなお話を聞いてみました。
高橋あすかさん
旅でしたことを旅日記として、ノートに書いて、インスタグラムに投稿している。過去に、埼玉から沖縄まで南下したり、エクアドルやチリなどの南米を訪れている。現在は、大阪のゲストハウスで住み込みボランティアをしながら京都の大学に通い、日本各地を少しずつ旅している。
旅日記では、旅での出来事や旅を通して見つけたエコな生活のヒント、環境問題に取り組んでいる人から学んだことを、印象的なところをメインに載せている。
環境問題には小学生の頃から興味がありました。
環境問題には小学生の頃から興味があったのですが、ゴミ拾いやインスタグラムでの発信などの活動を本格的に始めたのは高校3年生の時で、ちょうどコロナのパンデミックが始まった時期でした。
当時、ガラパゴスに環境保全のボランティアとして訪れる計画をしていました。
ガラパゴスの浜辺にもゴミが落ちていたので、そこでゴミを拾ってそのゴミでアクセサリーを作り販売し、その利益を環境保全に寄付しようと考えていました。
しかし、パンデミックの影響で国外へ出ることが難しくなったので、日本国内でゴミを拾い、アクセサリーを作り始めました。
拾ったゴミの一部を使って作ったアクセサリーをインスタグラムに投稿すると、「欲しい」と言ってくださる方が出てきて、オーダーメイドで好みとかを聞きながらアクセサリーを作り、販売していました。そこから活動の幅が広がったと思います。
ーあすかさんのインスタグラムでは、人を巻き込むようなアクションを見かける。インスタグラムでの発信において、人を巻き込むために意識していることは?
なんでそれをやりたいのか?なんでゴミが問題になっているのか?というメッセージをしっかり発信することです。あとは、相手が興味を持ってくれそうなポイントを掴んでアピールする投稿を意識しています。
高校を卒業して旅人として国内外を旅するという決断は簡単ではなかった
本当にこれ(高校卒業後大学進学をしないこと)でいいのかなとたくさん悩みました。それでも、この選択をしたのには多くの理由がありました。
その中でも、一番大きな理由として、実践的な学びをしたかったことがあります。
高校での学びは机上のものが多く、これじゃ自分が身につけたいことが身についていないと感じていました。
漠然と、実践的なことをしたいという思いが強くて、その頃インスタグラムを通して環境問題に興味のある人たちとの繋がりができ始めていました。それなら、その人たちを訪ねてみたい。
もう一つの理由は、興味の幅が広かったから。環境問題だけでも、問題やその解決の幅は深くて広いです。それに加えて他の社会問題、例えばジェンダーやホームレス、子供の教育にも興味があり、大学で何を専門的に学ぶのか決めきれませんでした。
大学に進学するか、進学せず旅をするか。どちらを選択するか迷った時に、自分から動いて旅を通して経験を積み、学んでいく方が自分に合っていると思い、進学せずに旅をすることを決めました。
💡2年間旅をしたあと学びたいことが見つかり、現在は大学に進学しています。
厳しいルールを作るよりも直感やフィーリングを大事にしたい。
ー環境によくないってわかっているけどせざるを得ない時に、罪悪感を持ってしまう、折り合いがうまくつかないみたいな、そういう時ってある?
あります。でも、最近はあまり自分に厳しくしないようにしています。
私も、環境問題について考え始めた高校3年生の時は、そのようなことで辛くなったことがあります。例えば、ヴィーガンがうまく続けられなかったとか。そういう自分が嫌でした。
この時代に生まれ生きているんだから、しょうがないこともある。
今すぐに、ライフスタイルを変えたり大きなアクションを起こせたりしなくても、実際に様々な経験をすることで、より多くのことが見えて来るんじゃないのか、と考えるようになりました。
今の生活をもっと環境に優しい生活に近づけたい気持ちはあるけど、今すぐに全部解決することはできないし、自分ひとりだけが完璧に行動しても、環境問題を解決することはできない。
これからいろんなアプローチをしていくためにも、いろんな経験を通して新しい価値観や発見を得ることが大切だと感じます。
もともと私はルールを決めすぎる方で、「これはすべき」とか「これはしちゃだめ」みたいに決めてうまくいかなかったことがあります。
こういうふうにルールを決めてしまうと、その時の直感に従えない時が多くなります。
だから今は、「こっちにした方がいいな」みたいに、その時の直感を大事にして、ルールは決めないようにしています。
「環境問題に取り組む」と言葉にはしているのですが、あまりそのような問題解決のマインドを強く持って行動しているわけではありません。
環境とか人とかに優しい生活をできるようになりたい。「頑張って取り組む」というよりは、自分の考え方やライフスタイルを環境や人により優しいものに近づけていく感覚です。
このマインドがライフスタイルのなかに浸透していて、これからできることをもっと増やしていく基盤になっています。
自分のことは好き?
今は好きです。今でも自分のことを完璧に好きとは言えないけど。
見た目にコンプレックスがあったり、自分の性格でも、落ち込みやすかったり、強く当たってしまったり、そういう自分が嫌なときがあったし、自分が好きだと言える人の感覚もよくわかりませんでした。
私は自分のやりたいことをやれている人がいいなあと思っていて、私は最近やりたいことをやれているので、自分が好きだと言えるのはそれが大きな理由なのかも。
高校生の時、自分の周りに環境問題に興味のある人や価値観の近い人は多くありませんでした。
当時はやりたいことがあっても自分をうまく表現したり、今みたいな発信などの活動をしていなくて。
自分のやりたいことができるようになった今は、自分のことが結構好きです。
ー自分が頑張れていなくて気分が落ちる時はある?
あります。
私は悩み始めるとどんどん抜け出せなくなってしまうタイプで、そんなに上手な対処法を持っていないのですが、中途半端に「まあいっか」でほっといてしまうと、また後で同じことで悩んでしまうことがあるので、悩み抜いています。
私は完璧主義っぽいところがあって。だから、嫌なところばかりが目についていました。
最近は、嫌な自分を「こんな自分がいるんだな」と認識して、少しずつよくしていくことを積み重ねて、よくなっている自分にちゃんと気づくようにしています。
より良くなっている自分を確認していくと、気持ちが楽になったり、自分の気持ちをコントロールできるまではいかなくても、整理できるようになったと思えるようになります。
そんな感じで、ちょっとずつ好きになっていったんじゃないかな。
「正解」じゃなくて「考える場所」を
環境問題について、「こういう問題があるよ」ということは伝えたいですが、「この問題のためにこういうことをするといいよ」みたいな「正解」の提示まではしたくありません。
発信するその具体的な解決策がどの場面でも本当に正しいのかは分からないし、自分が正しいと思いすぎるのはよくないと思っているから。
私の発信を見てコメントとかでいろんな人が解決方法やリアクションで、いろんな人の言葉でいろんな人が気づかせ合っていく、私のプラットフォームがみんなで考えるきっかけとの場になっていけたら嬉しいです。
あとがき
とあることがきっかけで、あすかさんが私に洗濯が及ぼす環境への影響を教えてれた。
その時私は、日々の生活の一部である「洗濯」という行為が環境に影響を与えていることを初めて知った。
それまで私は洗いたいものは好きな時に好きなだけ洗濯していた。
でも、あすかさんの話を聞いてから、洗濯する回数を減らしたり1回だけきた洋服をすぐに洗濯機に入れるのをやめた。使う洗剤も変えた。
あすかさんは私に洗濯は「こうしたらいい」みたいなことは一言も言わなかったけど、私は私が洗濯に対して起こしたい変化がすぐに明確になった。
それはきっとあすかさんが私が理解できるようにわかりやすく洗濯と環境の話をしてくれたから、それに対して私は自分なりに考えて自分のすることを決めたんだと思う。
環境問題に対して何か取り組みたいと思っていない人こそ、あすかさんのインスタグラムは覗きやすいと私は感じる。
「こうすべき」という発信の仕方を意図的にしていないからこそ、自分がどのアクションをしていなくても罪悪感を持ちにくいのと同時に興味を持つきっかけが多くある。
よければぜひチェックしてみてね;)
これから増える予定のPEOPLEもお楽しみに〜〜
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